あのCMでお馴染の「ダイソン」の裏話「Mr.Mのビジネス観察」


河本です、

私自身、伸びている(成長している)企業や
人物を観察するのが好きなのですが、今回は、
そんな趣味の一貫として、

「Mr.Mのビジネス観察」

をシェアさせていただきます。皆様もお馴染の
企業だったり、人物だったりを私なりに観察して

「あなたが使えるようにミクロな視点」

まで落とし込んでシェアしたいと思います。

今回の企業は、「ダイソン」です。

https://www.dyson.co.jp/

そう、ドライヤーや掃除機でお馴染の企業です。

個人的に、この企業のCMはものすごく勉強に
なりますし、実際に下記のニュースの通り、
それなりの結果も叩き出しています。


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●掃除機やドライヤーを手掛ける英ダイソンは2016年に前年比45%という大幅な増収 
を記録し、高価格帯の掃除機の収益力の高さと成長性をまたしても見せつけた。 
16年の売上高は25億ポンド(約3500億円)。一部のコストを除いた利益は41%拡大 
し、6億3100万ポンドに達した。この主な原動力となったのが、新しい充電式コード 
レス掃除機への需要だ。 
2年前に最初に投入した際の価格は1台約500ポンド(現在のレートで約7万円)と 
いう高価格帯にもかかわらず、創業25年の同社でベストセラーになったこの高性能 
掃除機は、モーター部品がハンドル部分にあり、通常の直立型掃除機としても、 
狭い隙間にも入るハンドヘルド型掃除機としても使えるのが強みだ。創業者の 
ジェームズ・ダイソン氏もその普及の速さに驚いている様子で、「目を見張る成長 
ペースだ」とインタビューで話した。    【ブルームバーグ 2017/03/29 より】
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電気屋に行くとよくこのへんは分かりますが、
掃除機などは、日本のメーカーより、ルンバや
ダイソンなど 海外メーカーの独壇場となっています。 

特に、ダイソンは今も急成長を続けていますし、
彼らのビジネスはとても目を見張るものがあると
個人的には思います。 

では、ダイソンのビジネスのどこが優れているの
でしょうか?

それは、「褒める」ことだと思います。

「え?褒めるってどういうこと?」

と思われてしまうかもしれませんが、
ダイソンの製品は私達を評価してくれて
褒めてくれるのです。

まず、「ダイソン?って何?」と言う方
もいらっしゃると思いますので、
下記のCMをご覧いただけれと思います。


 
ものすごくシンプルなCMですよね。でも
何か欲しくなる要素があります。

「10倍の吸引力かすごい!」

とこれは一見思ってしまいがちですが、
しかし、実際に今の時代、他のメーカーも
さほど機能は変わらないと思います。

つまり、製品力に差があるから売れて
いるわけではないのです。

しかも、デザインやカラーも、さほどセンスが
良いとは思えないし、色は日本人の感性からは
ズレているとも思えます。

ですが、なぜ上記のニュースの通り、
現在、ものすごく売れています。

これは、「掃除する楽しみ」という付加価値
を加えたからだと思っています。

下記のビデオなどの製品をよく見ていただくと
分かりますが、ダイソンの製品は、吸った
「ゴミ」がよく見えます。笑


 

普通は、吸引したごみが直接見えない様、
掃除機の中の容器に 格納するのが常識ですが、
これをダイソンは逆手にとって、透明の容器で
可視化できるようにしているのです。

私も、よく掃除をするのですが、(こう見えて。笑)
掃除と言うのは、地味な作業で、誰も見てくれません。

自宅に誰かを招いて「おーきれー!」と言われれば
まだしも、そんなに自身の掃除の結果が評価させる
機会はさほどないと思います。

(だから、家事代行サービスも伸びています。) 

しかし、ダイソンの透明のゴミパックは、自分が
行った掃除の結果を、大量に集めた ゴミが教えてくれるのです。

「おーこれだけゴミを集めたんだ!」

と掃除機に自分を褒めてもらっているのです。

吸引力が強いか否かは、掃除の後の部屋を見ても、
評価は個人差でまちまちですが、見えるゴミパックは、
吸引力を目で毎回「評価」してくれるのです。

今の時代、時計ですら、「心拍数」や「消費カロリー」
など、自身が頑張った分を「可視化(見える)」させて
くれる時代ですので、これからの時代の鍵は、

「成果を可視化させてくれる付加価値」

なのかもしれませんね。それは裏返すと、
誰も人さまに興味が持てなくなっている
時代の現れなのかもしれません。

河本

 

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